阪神が来季は過去最多の助っ人8人体制で臨む可能性が出てきた。メジャー通算92発のボーア、先発要員の右腕ガンケルを獲得し、残留するガルシア、マルテ、呂彦青を加えてすでに5選手となる中、谷本修球団副社長兼本部長(55)が16日、取材に応じ「まだ調査はしています」と断言した。「まずは間違いなく抑えのところ。抑えというかリリーバーのところは埋まっていないと思うので」と、さらに獲得に向けて動くことを宣言した。

すでにソフトバンクを自由契約になったスアレスの獲得は秒読み段階で、さらにリリーフ1人、外野手1人が候補となる。今季セットアッパーを務めたジョンソンは移籍先をメジャー2球団に絞ったという情報もあり、退団が決定的。ドリスについても返答がなく退団は避けられない情勢だ。今後はブルペンに空いた大きな穴を埋めることを最優先に進める。

この日までに渡米していた渉外担当者が帰国したが、同副社長は「また別の人間が程なく旅立ちます」と明かした。獲得の目安については「もちろん年内。年内にしたいと思っています」と12月中に契約まで進めたい方針。矢野阪神2年目は助っ人にとっても、外国人枠を巡る激しいバトルが繰り広げられる。

▼阪神の外国人在籍人数 来季8人となれば球団最多。従来の最多は7人で、直近では今季、ガルシア、ジョンソン、ドリス、呂彦青、ナバーロ、マルテ、ソラーテ(日本人扱いのメッセンジャーを除く)。不振の選手の代役として開幕後に補強し、人数が膨れあがるパターンが続いている。