夢への思いを口にした。ロッテ石川歩投手(31)が25日、ZOZOマリンで1000万円減の1億500万円で契約更改し、将来的なメジャー挑戦の意思を伝えた。今季は開幕投手を務めるも前半は調子が上がらず、中継ぎも経験するなど不本意なシーズンに終わった。夢の実現のためにも、まずは来季結果を残す。

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石川は開口一番、思いを伝えたことを明かした。「アメリカの方でやりたいなという気持ちを伝えた。いつになるかは分からないけど、球団は応援してくださると。まずは日本で活躍してという感じですね」。契約更改の場で初めて正式に伝えた。早ければ来オフにもポスティング申請でメジャーを目指すことになる。

今オフ、ソフトバンク千賀やDeNA山崎など将来的なメジャー挑戦を表明する選手が目立つが「そういうのはあまり関係ない」と関連を否定。「年齢的にももう、ラストチャンスではないですけど、メジャーも若返りがすごいので」と自身の年齢も考慮し、今回の契約交渉の場で伝えることは決めていたという。

プロ入り1年目から長年抱いてきた夢でもあった。「レベルが高いところでやりたいんじゃないですかね」と自分を客観視。「社会人の時にプロを目指したように、プロに入ったらメジャーを目指すのが僕の中では当たり前じゃないけど、そういう感じです」。こうなることは石川にとっては自然なことだった。

海外FA権獲得の条件を満たすのは早くても23年シーズン中。実際にメジャーに挑戦する24年には36歳を迎えてしまう。だからこそのポスティング狙い。松本球団本部長は「球団としては応援します。僕が言ったのはまずは来季しっかり勝って成績を残して話をしようと。ポスティングになってくる話だから、(結果を)残さないとそんな話もでない。ウチはポスティングがダメではないので」と本人の意思を尊重。来季結果を残すことが第1条件だが、容認する構えだ。

石川は今季、開幕投手を務めるも調子が上がらず、中継ぎも経験しながら奮闘した。来季は再び開幕投手の候補に挙がる。「結果結果、言っちゃうと、おかしくなる。変わらず自分のボールを投げるだけ。結果は付いてくればいいと思う」。いつも通りを貫き、夢の舞台へ乗り込む。【久永壮真】