中日が今オフの補強を完了したことが28日、分かった。球団首脳が「キャンプで主力に故障が出たりしたら、トレードなども考えるが、補強は終わった」と明言した。

低迷打開へ、今オフは積極的に助っ人獲得に動いた。最優秀中継ぎ賞を獲得したジョエリー・ロドリゲスはメジャーへ移籍。代役として、メジャー経験こそないがマイナー10シーズンで570奪三振の左腕ゴンサレスを獲得。同時に外野手のシエラと育成契約を結んだ。シエラはビシエド、アルモンテが戦列を離れた場合のリザーブ要員。今年のメキシカンリーグでは打率3割5分5厘、18本塁打、84打点の数字を残しているだけに、2人を脅かす存在にもなる。またキューバ政府とのパイプを生かし、同代表で22歳の右腕ヤリエル・ロドリゲスも将来性を評価して育成契約で獲得した。

今季は松坂、ロドリゲスらが退団。股関節故障で来季出遅れが心配されたアルモンテも開幕に間に合う見通しが立った。新助っ人3人と、ドラフト1位東邦・石川昂弥内野手(18)ら新人7選手を加え、与田中日2年目の戦力布陣が固まった。