今秋ドラフト候補の147キロ右腕・奈良学園大の大畑理暉(りき)投手(3年=履正社)が7日、今年初練習を行った。この日は坂道ダッシュなどのあと、さっそくブルペンで立ち投げを行うなど、今季へかける意気込みを見せた。

高校時代はヤクルト寺島らの陰に隠れ公式戦の登板は2年秋の大阪大会1試合だけ。3年夏はスタンドだった。「あいつが投げると勝つ。悔しい思いもあったが、頼りになった。その寺島がプロでなかなかうまくいっていないのを見ると、厳しい世界だなと思う」と、当時の絶対的エースがプロ3年で未勝利と苦しんでいる世界に自分も飛び込むつもりだ。

奈良学園大では1年春からベンチ入り。2年春には5勝を挙げた。昨秋は終盤に右肩から背中の部分に炎症を起こし離脱したが、4試合1勝0敗ながら防御率1・38で初のベストナインにも輝いた。「大学4年間でどれだけ成長したかを見せたい。150キロも超えたい」とこの春に向けさらなる成長を誓った。