個性豊かな新外国人投手がそろった。
巨人の新外国人チアゴ・ビエイラ投手(27=ホワイトソックス)が2日、宮崎キャンプ初のブルペン入りで151キロをマーク。最速104マイル(約167キロ)は、メジャーでチャプマン(ヤンキース)ら3人しかいない領域だ。
西武は「二刀流左腕」のショーン・ノリン投手(30)がブルペン入り。上手投げとサイド気味を使い分け、40球を投げた。阪神のジョン・エドワーズ投手(32=インディアンス)は舌出し投法、日本ハムのドリュー・バーヘイゲン投手(29=タイガース)は制球力でアピールした。
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剛速球がうなりをあげた。サッカー大国ブラジル出身のビエイラが来日初ブルペン。同時刻にエース菅野もブルペン入りし、注目が集まる中、193センチ、113キロの大型助っ人が151キロを計測。「8割くらいで投げようと思っていた。まだスピードは気にしてない」。ゴールネットいや、キャッチャーミットを突き破ることはなかったが、セットポジションからの33球で注目をかっさらった。
チャプマン(現ヤンキース)が16年に当時の世界最速となる104マイルを計測した翌日、自身もマイナー時代の実戦で104マイルをマーク。「練習すれば結果というかスピードも必ず出る」と信念を持つ。
直球の他にスライダー、カットボール、シンカーも投じた。「自信に関しては全部一緒。決め球? 全球です」と胸を張り、宮本投手チーフコーチを「動いてキャッチャーが捕りにくそうだった。あれはアウトが取れる球」と言わしめた。
ブラジルでサッカーに興味を持つ一方で、最初に勧誘を受けた野球を9歳で始めた。しかし13歳の頃、所属していたチームが廃部。2年半サッカーに精を出した。高校で誘いを受けると野球に再転向。当時は三塁手で、プロ入り後に投手に転じた。
直球は漫画「キャプテン翼」の日向小次郎のシュート「タイガー・ショット」のような威力とスピードを兼ね備える。日本文化に興味を持つが、実は「漫画はあまり好きではありません。キャプテン翼も読んだことがないです」と打ち明けた。「もうおなかが減ったのですみません」と笑い飛ばしながら取材を切り上げ、食堂に消えた右腕。ピッチではなくマウンドで歓声を浴びる。【久永壮真】
▽巨人原監督(ビエイラの初ブルペンに)「非常に闘争心の強い投手。実戦向き。(抑えのデラロサを)超えてくれる投手であるなら、すごいことですね」
▽炭谷(ブルペンでビエイラの投球を受け)「真っすぐがズドンとくる感じ。イメージ的には(元阪神の)ドリス」
◆NPB球速メモ 大谷(日本ハム)が16年10月16日、CSのソフトバンク戦で出した165キロが最速。公式戦の最速は同じく大谷が16年9月13日オリックス戦でマークした164キロで、次いでクルーン(巨人)が08年6月1日ソフトバンク戦で計測した162キロ。昨年は千賀(ソフトバンク)国吉(DeNA)デラロサ(巨人)が161キロ、エスコバー(DeNA)が160キロを記録している。
<チアゴ・ビエイラ>
◆生まれ 1993年1月7日、ブラジル・サンパウロ。
◆サイズ 193センチ、113キロ。
◆足のサイズ 13・5インチ(約34センチ)。プロレス界のレジェンドであり、巨人OBのジャイアント馬場さんと、ほぼ同じサイズ。
◆球歴 13年にクローザーとして、WBCに出場。17年8月にはブラジル出身で史上4人目となるメジャーデビューを果たした。同年11月にトレードでホワイトソックスに移籍し、18年は16試合で1勝1敗1セーブ。昨季は6試合で1勝をマーク。
◆今季年俸 推定5500万円。
◆背番号 49。
◆投打 右投げ右打ち
◆日本文化への意欲 来日初練習の際に「2年目からは原監督と通訳を介さずに話したい。日本食は全て好き」。



