右腕にも意地がある! DeNA上茶谷大河投手(23)が、先発ローテーション入りへ上々の滑り出しを見せた。

沖縄・宜野湾キャンプの6日、打撃投手として打者3人に対し計41球、安打性2本のみに抑える好投。ラミレス監督が「左投手6人ローテ」を構想の一端に掲げる中で存在感を示し「右も左も素晴らしいピッチャーがたくさんいる。特に左に対し思うことはないですけど、個人的にアピールしていかないと」と力強く話した。

カーブ、チェンジアップ、カットボール。自慢の変化球を生かすための直球も力強く決まった。「ジャンプ系のトレーニングを取り入れ、フォームにもキレが出ている。昨年より強い真っすぐが投げられています」と納得の表情。指揮官も「ペース配分して、うまくコントロールしようという意識も見えた。悪くなかったね」と上々の評価だ。

打撃投手を務めた後は、ブルペンへ直行して確認の15球。登板前の48球と合わせ、合計は104球に及んだ。「もう次からは実戦。バッターに向けてどんどん投げていかないと」。昨季7勝を挙げた期待の右腕が、今永、浜口、石田らが名を連ねる「左腕王国」に、堂々と割って入る決意だ。【鈴木正章】