巨人の新外国人エンジェル・サンチェス投手(30=韓国・SK)にとって、ほろ苦いデビュー戦となった。広島とのオープン戦(那覇)で、来日初実戦初先発。

1死一塁から坂倉に右中間へ先制の適時三塁打を浴びると、続く鈴木誠には左犠飛。西川、ピレラに連打を許すと、安部には右翼席前列への3ランを被弾した。1回28球を投げ、5安打5失点。「腕の振りは良かったけど、タイミングが悪くて球が浮いてしまった。土のマウンドを含めて、日本の野球にアジャストしていく必要がある。言い訳には出来ない」と課題を口にした。

昨季韓国で17勝を挙げた右腕。「日本の打者は芯に当てるのがうまい」と改善点以外に収穫も手にした。実績は十分なだけに、エース菅野と先発陣の2本柱として、ローテ入りが確実視される。宮本投手チーフコーチは「全体的に高めに浮いていたかな。でもスピードも走っていたし」と今後に期待した。1イニング限定の登板を経て、開幕に向けてペースを上げていく。サンチェスは「球を低めに集めること、それだけですね」。本番に向けて、修正点を突き詰めていく。