2年目の中日梅津晃大投手(23)への注目度が高まっている。昨季は8月に1軍昇格すると初登板初先発から怒濤(どとう)の3連勝など4勝。今季はローテーションの一角を期待されている。17年を最後に空いている竜のエース背番号「20」候補生の1人だが、本人は「18」を希望しているという。その辺りを「おっさん記者伊東が聞く」で直撃すると、昨季までのチームメート松坂との縁も語ってくれました。【聞き手=伊東大介】

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-今季の目標は

1年間まず投げられるようにしたいです。

-去年はキャンプ前に右肩を痛めた(右肩インピンジメント症候群)けれども、初めてだった?

1回目なんですが、大学4年の春にケガをしたのが長引いていたんです。筋肉痛だと思っていました。

-昨季の思い出は

どの時期もインパクトが強かったですね。2軍でのリハビリ生活も。ケガしている人より早く行って、ケガしていない人より遅く終わって。投げられるようになってフレッシュオールスターに出たことも。コツをつかむものがあったので印象深いです。1軍の生活も印象深かったです。

-中日のエースナンバー20の候補生の1人と僕は書いたけれど(20は歴代エースの杉下、星野、小松らが背負った)。

記事を見たときに、友達がみんな決定と勘違いしました。ドラゴンズのエースを狙っている立場からはつけたい気持ちもあります。でも僕はやっぱり18番に憧れます。

-どうして

僕が憧れたのは松坂大輔さんでした。小さい頃の目標とか小さいころに思っていたことを実現させたい。小さい頃は松坂さんが好きだった。そこから18番は格好いいなって思っていました。

-20番を継げと言われたら

うれしいと思う。でも、どっちも空いているなら、18番かな(笑い)。

-昨季までチームメートだった憧れの松坂投手からは何か教わった?

考え方とか。何回か質問させてもらいました。松坂さんは鳴り物入りで入団して、いい意味で「自分はできる」と思っていたそうです。そう思うだけでいいと。僕は結構ネガティブなので、自分はできると、不安なことを考えなければ、怖いもの知らずでいけると、考えるようにしました。鈍感でいいと学びました。

-去年の3連勝のときは鈍感でいけた?(球団新人では87年の近藤真一以来となる初登板から3戦3勝)

記者の人たちに、記録だ、とかつつかれたけど、人の話をいい意味で聞かないことができた。あのときはプレッシャーはなかったですね。

-東京五輪代表候補に名前が挙がった(侍ジャパン稲葉監督がキャンプ視察時に注目選手として梅津を挙げた)

(日本代表に)なりたいとは思っていたけど、もっと自分の人生の中で先の話と思っていた。自信にはなりますね。

-6月9日から3日間、地元の楽天生命パークで交流戦がある

家族とかは来るでしょう。意識せずいきたい。でも気合は入ると思います。

-結婚へのイメージは

いい人がいれば(したい)。早く(奥さんが)欲しいわけじゃないけど、30歳までには欲しいかな。

◆梅津晃大(うめつ・こうだい)1996年(平8)10月24日、宮城県生まれ。仙台育英から東洋大を経て18年ドラフト2位で中日入団。大学ではソフトバンク甲斐野、DeNA上茶谷とともに150キロトリオとして注目。昨季は右肩痛で出遅れたが、8月12日阪神戦でのデビューから先発3連勝をマークし球団の新人記録に並んだ。背番号「28」。187センチ、92キロ。右投げ右打ち。