AJ効果だ! 打撃好調のオリックス吉田正尚外野手(26)が、7日の巨人戦でマルチ安打を放ち、オープン戦5試合連続ヒットを記録した。この日は3打数2安打。これで打率を4割4分4厘に上昇させた。

「あまり数字は意識していないですけど、順調にきてます。コンディショニングがいい。シーズンと変わらず強いスイングを心掛けている。打ちに行くなかでボールも見逃す意識です」

昨季は4番を務めることもあったが、今季は3番に入り、新助っ人のアダム・ジョーンズ外野手(34=ダイヤモンドバックス)の前を打つ。「後ろに心強いバッターがいる。まずは自分の仕事をしっかりして、ランナーをかえせたらなと思います。内容を重視して、濃い打席を、と思っています」

オープン戦でネクスト・バッターズサークルにジョーンズがいる場面は、13打数7安打の打率5割8分3厘。早くも「AJ効果」が表れている。

「チャンスではランナーをかえす意識で。甘い球を打っていければ、自然と確率も上がっていく。(今季チームは)主軸がかえしていくという形になってくる。数多くチャンスを作って、僕らがかえす。後ろにジョーンズやモヤ、T(岡田)さんもいるのでつないでいけたらなと思います」

シーズン開幕まで2週間を切った。「ケガなく、まだまだレベルアップしたい。優勝を目指して、チームとして勝っていきたい」。吉田正の口調に自然と熱さが増してきた。【真柴健】