開幕投手が確実視されているDeNA今永が「前向き」を強調した。9日、横浜スタジアムで投手練習に参加。当初の予定されていた20日巨人戦に向けて準備を進めていたが開幕延期決定の知らせを受けた。前回登板だった5日のオープン戦楽天戦で5回を投げ抜き、次回は13日の同日本ハム戦(札幌)が最終調整登板になる見込みだった。

現状では開幕日は不透明だがプロ野球選手として決して下を向くわけにはいかない。「ネガティブなことを連想させたりすることはしたくない。僕たちは常に前を向いている。心の中で思っていても自分から発信しないといけない。発信していくことで、今の混乱した状況で前向きになってくれる人もいてくれると思う」と開幕を待ちわびるファンへの思いを熱弁した。

無観客試合が続くオープン戦も高いモチベーションを保つ。「無観客という状況で試合をさせてもらっていますが、試合を運営する球場のスタッフの方も選手もそうだし、メディアの方々も、ある意味で感染しないとは限らない。みんな命がけでやっている。そういうことをしっかりと考えてプレーしないといけない」とも話した。球界を背負って立つ侍左腕が語気を強めた。【為田聡史】