お隣さんバッテリー結成!オリックス山本由伸投手(21)と頓宮裕真捕手(23)が、初めてバッテリーを組んだ。

2人は岡山県備前市にある実家が隣同士という縁があった。中日打線を6回3安打1失点に抑えた山本は「プロの試合でバッテリーを組めたのはうれしい。ストライク先行でいけて良かった」と感慨深げだった。2学年年下だが地元岡山の「伊部パワフルズ」でチームメートだった間柄。バッテリーを組んだことはないが、いつもキャッチボール相手だった。

息ぴったりかと思わせたが、初バッテリーの初々しさを見せた。4回1死一塁。打席に高橋を迎えた場面で山本はサインに首を振った。1、2、3、4、5、6…7度、横に首を振ると笑顔でプレートを外し、ロジンを手に取った。直後にはスッとうなずき、頓宮のミットを目掛けて思い切り腕を振った。「いろんな配球パターンを試せた。サインが合わなかったところは、また話し合っていきたい」。

新型コロナウイルスの影響もあり、シーズン開幕の延期が決定した。山本は本拠地開幕の24日ソフトバンク戦に先発予定だったが、仕切り直し。「この期間をプラスに捉えて、ベストな状態で開幕を迎えたい。(投球)フォームの細かいところも修正していきたい」と前向きにとらえた。不思議な縁も、力に変えていく。【真柴健】