2年目の中日根尾昂内野手(19)が、1軍でのプロ入り初長打、初適時打を決めた。7回の代走から出場したが、1点を追う9回1死一、二塁での第1打席。6番手アコスタの2球目、フォークを右翼線へ打ち返した。

「早く打ちたかった。結果を気にして、毎打席どうやったら打てるか考えて打席に入ってきた。(アコスタの)球を集中して見られた。1本打てて良かった」。出塁した井領、石川駿が打席で粘った。初対戦の投手の球筋をベンチやネクストサークルで目に焼き付けて、同点打につなげた。与田監督も「(変化球に)うまく合わせて、いい形で振れた。徐々に良くなっている」と、その後のサヨナラ勝利を呼び込んだ19歳の成長を認めた。

今季11試合のオープン戦出場で先発は3試合。「(途中出場は)試合の流れを見極めて結果を出さないといけない。物に出来て良かった。早くスタート(スタメン)から出たいですね」。オープン戦では、本職の遊撃手で出場することなく、二塁手、外野手でチャンスをうかがっている。目標に掲げる開幕1軍へ、根尾が本拠地で存在感を見せた。【伊東大介】