阪神新外国人のジャスティン・ボーア内野手(31=エンゼルス)が、8日の巨人とのオープン戦(甲子園)以来、実戦5試合ぶりに打点を挙げた。

6点を追う6回2死一、三塁で小川の直球を中前へはじき返した。「良いヒットだったよ」。この一打には納得顔だったが、本人は第1打席を気にした。初回1死一、三塁の先制機は浅い左飛で、タッチアップした三塁走者の糸原が本塁で憤死。「少なくとも走者をかえすことや四球が最低限の仕事。それができなかった自分に腹が立つよ」と唇をかんだ。

井上打撃コーチも不安を隠し切れない。「日本のピッチャーに慣らすとか寛大に見てても、みんな大丈夫か? って思うし、俺らも思う」と厳しい評価。ただ、試合前の練習では、ボーアに積極的にアドバイスを送るなどサポートは欠かさない。約2週間ぶりの適時打だっただけに「気分良くなって変わることを期待したい」と願った。B砲の実戦初アーチが待ち遠しい。