開幕ローテ入りを争っていた阪神中田賢一投手(37)は踏ん張れず、今後は2軍で調整する方向となった。

ヤクルト戦に先発し、4回7安打6失点。3回に野選など不運な部分もあったが、5安打1四球で失点を重ね「1イニング大量失点してますし、そこを極力少ない点数で、というところ」と反省した。

3回は先頭の広岡に高めに浮いたスライダーを左中間席に運ばれるなど、スライダーの精度に欠いた。矢野監督も「ボールが高いとね、ああいうことになる。(3回は)ちょっと味方が足を引っ張った部分もあったけど、打たれ方というか、結果的に取られ方としては反省すべきところがあったと思う」と指摘した。

5回3失点だった14日のオリックスとのオープン戦に続いて不安定な投球。指揮官は「前回も良くなくて、今回も、となったので。まだどこで開幕か分からないから、ファームに行って投げるという形にしようかなと思っている」と2軍調整の方針を示した。開幕時期が不透明で、状態が上がった場合の再昇格の可能性は残すものの、ローテ争いから大きく後退した。