広島の3年目山口翔投手が1軍返り咲きへ気合をにじませた。

9日、広島・廿日市市の大野練習場で行われた2軍練習に参加。3月中旬に下半身のコンディション不良で離脱していた右腕。復帰後初めてのブルペン入りで、直球だけで40球を投げた。「キャンプの時よりはいい感覚で投げられているし、そんなに悪くなかったです」と振り返った。

春季キャンプは1軍スタート。しかし実戦で結果を残せず、キャンプ途中で2軍に降格した。「変なリズムができてしまっていた。一番力が入るリズムに持っていけなかった」。今回の故障を機に、昨秋から取り組んでいた2段モーションを封印した。「変な間を作らないように、今は一定の流れを意識しています。今のいい状態をキープしたい」と力を込めた。

開幕ローテーション争いから離脱した現状に「悔しいです」と下唇をかんだ。「1回期待を裏切った。下で一からはい上がらないといけない立場。1つずつ1日ずつしっかりアピールして、首脳陣の目につくような存在になっていきたい」。新スタイルでパワーアップを遂げ、先発枠入りへ猛アピールを続けていく。【古財稜明】