中日の山井大介投手が10日、42歳の誕生日を迎えた。現役最年長投手はナゴヤ球場での自主練習後、代表取材に応対。「(マウンドで)ハッピーバースデーを聞きたい」。未開幕で今年の誕生日登板も流れたが、来季20年目の現役続行を見据えながら、今シーズンに備える強い覚悟を示した。

「42歳の決意じゃないけど、バースデー登板ってしたっけ。(ファンに)歌ってもらった記憶がない」と意外な事実を“告白”。昨季までの18年間で329試合に登板したが、1軍では誕生日マウンドには縁がなかった。2軍戦では1試合経験しているが、「(1軍で)1回歌って欲しかった」が新たなモチベーション。実現へ、コロナ禍の苦境をどう乗り切るか。ベテランの答えは明快だった。

「山本昌さん、岩瀬さんとドラゴンズでは40歳以上でプレーしてる人が多い。谷繁さんでも和田さんでも。準備はすごかった」。間近で見てきた準備の大切さ、長寿の秘訣(ひけつ)を今、実践に移している。

「年をとって一番弱ってくるのは下半身。2、3年先を考えて走っています」。場所も時間も制約された自主練習が続く中、工夫を重ねて下半身強化のメニューを多く取り入れている。43歳の誕生日登板を目標に、最善の準備を続ける。