来日1年目の広島ホセ・ピレラ外野手が、カープアカデミー出身で広島野球を熟知するメヒアに学んでいる。同じA班で練習。この日もキャッチボールからノック、フリー打撃と全メニュー同組で行った。

ともにスペイン語を母国語とし、会話も弾む。年齢は上だが、育成選手時代を含めれば日本5年目シーズンのドミニカンは相談役でもあり、日本球界の先輩。「日本でのキャリアが長いのでいろいろな話を聞いて自分のものに取り入れるようにしている」。すでにシーズンに向けて日本人投手の配球の傾向や日本特有の湿度の高い夏などの情報を収集している。

練習に対する姿勢も学ぶ。この日、課されたメニューを消化した後には2人そろって打撃練習を“おかわり”。「(死球の影響で)打てない期間もあったので、スイングの量を増やしたかった」。ティー打撃から球の内側を捉える打撃を徹底し、フリー打撃でもセンター中心に打ち返すなど明確な意識を持つ。センター返しを意識しながらも、おかわりした特打では25スイング中5本の柵越えを記録した。先が見えない新天地での1年目シーズンも、強力なパートナーとともに最善の準備を整える。【前原淳】

▽広島鈴木球団本部長 イメージ的には5月末までに紅白戦ができるまで持っていきたい。情勢を待ってスタートするわけにはいかない。ある程度、今の状況を見ながら少しずつスタートを切っていこうかというところ。すぐにどうこうはない。もしだめなら(12球団としての目標も)下げざるを得ない。