中日新守護神候補のライデル・マルティネスが自慢の剛速球で圧倒した。最速155キロ。大島洋平外野手を三ゴロ、前日29日に本塁打を放ったソイロ・アルモンテ外野手を遊ゴロに打ち取るなど、1度も外野に運ばれることなく1回をピシャリと抑えた。「感触は良かった。ストライクでどんどん攻めていくことができて、とてもいい投球になったよ」。

3月中旬に母国キューバのオリンピック(五輪)予選出場のため離日したが、新型コロナウイルス感染拡大で同予選が中止になり再来日。約2カ月ぶりの実戦登板で会心の結果を出した。「スピードは重視していない。アウトを取ること、常に低めにコントロールすることが1番大事」。2人1組の自主練習期間はナゴヤ球場で壁当てを行うなど、地道な練習を重ねて制球力アップに取り組んできた。4年目23歳の現役キューバ代表右腕が、グングンのってきた。