西武が“優勝”を決めた。木村文紀外野手(31)が2-2で迎えたロッテ戦(メットライフドーム)の9回、バックスクリーンへ豪快なサヨナラアーチをたたき込んだ。

野手転向8年目となるスラッガーの「レギュラーは渡さない」という気持ちのこもった1発。チームは3月のオープン戦に続き、6月の練習試合も制覇した。パ・リーグ3連覇へ向け、最高の形で開幕を迎える。

<投手出身の強打者>

◆藤村富美男(通算76試合34勝) 「物干しざお」と呼ばれた長いバットで49年に史上初の40本塁打を達成し、46本で本塁打王を獲得。通算224本塁打、1126打点。

◆西沢道夫(通算231試合60勝) 40年に20勝を挙げ、50年の46本塁打を筆頭に20本塁打以上が4度。20勝と20本塁打を経験した唯一の選手。通算212本塁打、940打点。

◆川上哲治(通算39試合11勝) 19歳で首位打者となり、56年に史上初の通算2000安打達成。首位打者5度、本塁打王2度、打点王3度。通算181本塁打、1319打点。

◆愛甲猛(通算61試合0勝) ロッテ時代の88~92年に当時のパ・リーグ記録となる535試合連続全イニング出場をマークし、90年には21本塁打。通算108本塁打、513打点。

◆雄平(通算144試合18勝) 14年に打率3割1分6厘、23本塁打でベストナイン。現在、通算858安打で、過去7人しかいない「通算10勝・通算1000安打」に今季挑戦する。