巨人から楽天への移籍が発表された高田萌生投手(22)は、創志学園時代から「松坂2世」と呼ばれてきた。

投球フォームや150キロ超のキレのある直球からそう評されたが、本人が憧れてきた選手こそ西武松坂だった。

18年のオフには、上原浩治氏に松坂の連絡先を聞き、自主トレをともにしたいと懇願した。米国に滞在する松坂と日程が合わずに実現しなかったが、LINE(ライン)や電話で金言を授かった。「理想は力感なく力強いストレートを投げること」の言葉が印象に残った。

昨オフはプエルトリコのウインターリーグで武者修行し、腕を磨いた。その結果、今季の春季キャンプでは1軍入りを果たし、オープン戦では全て中継ぎで4試合に登板。0勝1敗、防御率3・86の成績を残した。自身初の開幕1軍も見えてきたかに思われたが、6月の練習試合再開以降1軍登板はなかった。それでも個人調整期間中の4月には、新外国人サンチェスからカットボールの握りを教わるなど貪欲な姿勢でレベルアップに励んでいた。