開幕から5試合に投げ、ロッテ石川がいまだに0勝だ。この日も1回に3安打2失点、4回に4安打2失点と集中打を浴び、7回途中で6失点KO。2敗目がついた。

開幕戦(6月19日、ソフトバンク戦)は6回2安打無失点と抜群だった。以降がさえない。特に試合序盤は得意球のシンカー、カーブがやや抜けがち。直球、カットボールと球速帯が狭まり、そこを狙われやすくなっている。

不運もある。この日は初回、1番西川に2-2から内角直球。ぎりぎりだったが球審の手は上がらない。直後の直球が甘く入り二塁打に。そこから2点を取られた。4回も同様。1死一、二塁。不調の渡辺に2ストライクから外角カットボールを投じた。際どい球はボール判定。直後のシンカーを左翼線へ引っ張られ、勝ち越しを許した。

0勝同士で投げ合った日本ハム有原は乱れながら、要所を三振や併殺で逃げ切った。石川も「自分の感覚として悪くはなかったんですけれど」と振り返るが、最後の粘りの差が白黒を分けるから、金曜日のエース対決は気が抜けない。井口監督は「130球近く投げて、試合を作ってくれた」とねぎらった。次こそ白星がほしい。【金子真仁】