首位巨人猛追へ、大事な3連戦で阪神藤浪晋太郎投手が初白星をつかむ。30日ヤクルト戦の先発に向けて、27日には甲子園で行われた投手練習に参加。笑顔を見せながら、キャッチボールやランニングなどで調整した。

今季初登板となった前回23日広島戦(甲子園)では快投を続けていたが、6回にピレラに痛恨の逆転満塁弾を浴びた。「個人的には反省の多い登板でした。次の登板では苦しい状況でストレート1本にならないように、投球に幅を持たせられるように改善していきたいです」。それでも復調の気配を見せていたのは確か。次は敵地で好投だ。

山田哲が出場選手登録を抹消されたが、強力ヤクルト打線は健在。4番村上は打率3割5分1厘でリーグ4位、ベテラン青木も3割3分7厘の同6位と好調だ。「どこの打順からでも、つながるなという印象です。振る時は振ってきますし、待つところは待つというイメージがあるので、雑にならないように攻めていければいいなと思います」。現在、阪神はヤクルトと1ゲーム差の3位。2位浮上、そして首位巨人との差を縮めるためにも、勝ち星を重ねたい。

藤浪の神宮での公式戦登板は17年5月20日以来となる。神宮では通算10試合で5勝4敗、防御率2・58。「個人的に相性がいいとは思ってはいませんが、嫌いな球場ではないので、いい投球ができるように頑張ります」。今年3月11日のヤクルトとのオープン戦でも4回2安打無失点と好投。今度こそマウンドで笑う藤浪が見たい。【磯綾乃】