ヤクルトの若き4番村上宗隆内野手、極上の逆転5号2ランを放った。1点を追う4回無死二塁、カウント1-2から阪神の先発ガルシアの155キロ直球を振り抜き、打球は左翼スタンドへ。追い込まれてから逆方向への鮮やかな1発で、試合をひっくり返した。「追い込まれていたので、ランナーを返すことだけを意識してコンパクトに打ちました。いい結果となり、逆転できて良かったです」。

ガッツポーズはせず、ベンチに戻っても笑顔はなし。5-20の大敗から一夜明け、悔しさを晴らし切れていないような表情だった。22日DeNA戦(横浜)以来6試合ぶりの本塁打で7月の月間打点を29まで伸ばし、球団の日本人選手では91年6月広沢克に並ぶ最多タイとなった。