甲子園を制した左右の剛腕が、神宮でド迫力の投手戦を演じた。龍谷大平安(京都)の2年生エースで、14年センバツVのヤクルト高橋奎二投手(23)と、大阪桐蔭3年時の12年に春夏連覇を達成した、阪神藤浪晋太郎投手(26)。

ともに150キロオーバーの直球で押し込み、終盤までがっぷり四つで譲らなかった。軍配は、テレビ中継のスピードガンで最速155キロをマークした高橋。8回無失点で今季初勝利を挙げた。

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◆ヤクルト高橋の力勝負 1回無死一塁、阪神近本への2球目、内角への直球が最速155キロを記録した。ファウルとなったが威力十分の球。この日はスライダー、チェンジアップと合わせ、3つの球種でストライクゾーンの中で勝負できた。3回までに4球投げたカーブは2球が抜け気味で1球はど真ん中。4回以降は1球しか使わなかった。それを補って余りある直球の球威だった。