やられたら、やり返す。日本ハム上沢直之投手(26)が“倍返し”の先陣を切る。今季最後の同一カード6連戦の初戦となる18日楽天戦(札幌ドーム)に先発する右腕は、ターゲットを明確に絞った。「やっぱり、浅村さんじゃないですか。初戦で崩しておけば、6連戦はあまり打たれずに済む」。イヌワシ打線の4番の出ばなをくじくことを、命題の1つに据えた。

開幕2カード目に敵地で対戦した際は、日本ハム投手陣が出ばなをくじかれた。6月23日のカード初戦。マルティネスが2回の第1打席で先制の2号ソロを打たれ、勢いに乗られた。最終的に6試合で24打数10安打、打率4割1分7厘、3本塁打、11打点。気持ちが乗った4番に仕事をされて、6連戦を2勝4敗と負け越した。

チームとして同じ轍(てつ)は踏まない。「打者は球場が変わって1発目で打てると『いけるかも』と思うらしいです。(大田)タイシさんとかが言っていた」と上沢。だからこそ、逆に「6連戦の最初に“やられる”と打者はきついと思う。僕はもう、とにかく必死に頑張ります」と全力を尽くし、6連戦の主導権も一気に奪う覚悟だ。

千葉遠征中は昨秋に誕生した愛娘とゆっくりふれあう時間もあった。「少ししかできないですけど、やれるときはやっぱりやりたい」としっかり育児にも参加し、英気を養った。難敵の浅村に加えて、過去対戦で分の悪いロメロや鈴木大ら好打者がそろう楽天に「いつまでも、やられないようにしたい」。超人気ドラマ「半沢直樹」は見ていないというが、日本ハムの「上沢直之」が痛快な倍返しを決める。【木下大輔】