大事な首位巨人戦で連夜の0行進だった。7投手継投の前に無得点。前夜に続いて完封負けを喫した。

矢野監督 我慢の時期だと思うし。1年間の中でいろいろあるとは俺自身も思うけど、あまりにも無抵抗で、監督としてファンの皆さんに申し訳ない。うちは誰かが目立った活躍してというよりは、全員で戦っていくのがうちの野球だと思う。1人1人が状態を上げながら、つなげていかないと。情けない試合をしてしまったな、と。

あと1本が出なかった。初回1死一、二塁。4番大山の打席で先制機が回ってきた。だが、メルセデスの変化球の前に二ゴロ併殺。4回は1死から、大山が二塁打で出塁。しかし、ボーアが一ゴロ。2死二、三塁と好機は続いたが、中谷は三直。ホームが遠かった。得点は延長10回ドローだった16日広島戦の1回を最後に刻めておらず、今季ワーストの連続無得点イニングは「27」となった。

矢野監督 広島の最初に点取ってから、取れてないんかな。打線がずっとこういう状態なので。打線が何もできなかったのは一番大きな(敗れた)原因。

これで東京ドームの巨人戦は開幕から5戦5敗。巨人本拠地で開幕から5戦全敗は37年ぶりの屈辱。打線の沈黙が敗戦に直結している。チームは6月19日=7安打2点、同20日=6安打1点、同21日5安打1点。今カードは18日3安打0点、19日4安打0点。特にボーアは東京ドームでは5戦無安打に封じられている。

今カード負け越しで4位に後退し、巨人と7・5ゲーム差。直接対決を制して迫りたかったが、今季最大のゲーム差をつけられた。

矢野監督 状態が悪くても明日の試合は来る。その中でどうしていけるかが、プロとして大事な部分。しっぽ巻いて帰るわけにはいかない。全員でいくしかないと思っています。

開幕カードでは3連戦3連敗を食らったが、その悔しさを2度も味わうわけにはいかない。虎の意地が試される。【松井周治】