日刊スポーツ評論家の里崎智也氏(44)が同率で首位に並ぶロッテとソフトバンクの一戦を注目プレーをライブ評論で解説します。ロッテが1分け挟み4連勝で貯金を今季最多8とし、単独首位に。石川4勝目。ソフトバンクは3位に後退。


一球速報中



チーム
ソフト
ロッテ×

【ソ】東浜、高橋礼、川原、奥村、加治屋

【ロ】石川、東妻、小野

【本】中村晃3号2ラン(3回=105m)井上13号ソロ(5回=125m)柳田16号ソロ(6回=125m)


試合経過

<1回>

【ソフトバンク】 3者凡退

【ロッテ】 1死満塁から井上が遊併で無得点

ロッテ対ソフトバンク 力投するロッテ先発の石川(撮影・横山健太)
ロッテ対ソフトバンク 力投するロッテ先発の石川(撮影・横山健太)
ロッテ対ソフトバンク ソフトバンク先発の東浜(撮影・小沢裕)
ロッテ対ソフトバンク ソフトバンク先発の東浜(撮影・小沢裕)

<2回>

【ソフトバンク】 2死一塁から松田宣が遊ゴロ

【ロッテ】 2死から田村が中安打、藤岡が四球。和田が遊ゴロ

ロッテ対ソフトバンク 2回表ソフトバンク1死、田村(左)に声をかけるデスパイネ(撮影・横山健太)
ロッテ対ソフトバンク 2回表ソフトバンク1死、田村(左)に声をかけるデスパイネ(撮影・横山健太)

<3回>

【ソフトバンク】 1死一塁から中村晃が3号2ランで先制。続く柳田、グラシアルは凡退

【ロッテ】 先頭の中村奨が左安打で出塁。1死一塁から安田が適時二塁打。2死一、三塁から菅野が空振り三振


【里崎智也氏の評論】

ソフトバンク東浜の立ち上がりを解説。

「ソフトバンク先発東浜の立ち上がりは、非常に慎重に投げている印象です。3イニング連続で走者を出しているのは、左打者のアウトコースの制球に苦しんでいるからだと感じます。左打者のインコースに厳しく行けない分、外への制球で勝負していくケースが多いですね。それが、しっかり外に決まるかどうか。逆に言えば、ロッテの左打者はそこをどう仕留めていくか、そんな序盤ですね。」

ロッテ対ソフトバンク 3回表ソフトバンク1死一塁、右越え2点本塁打を放つ中村晃(撮影・横山健太)
ロッテ対ソフトバンク 3回表ソフトバンク1死一塁、右越え2点本塁打を放つ中村晃(撮影・横山健太)
ロッテ対ソフトバンク 3回裏ロッテ1死一塁、左中間へ適時二塁打を放った安田(右)(撮影・横山健太)
ロッテ対ソフトバンク 3回裏ロッテ1死一塁、左中間へ適時二塁打を放った安田(右)(撮影・横山健太)

<4回>

【ソフトバンク】 3者凡退

【ロッテ】 1死から藤岡、和田が安打。中村奨が遊失で満塁。マーティンが左犠飛で同点。2死二、三塁から安田が空振り三振


【里崎智也氏の評論】

「4回に和田の中前どん詰まりのヒットが出ましたが、この日のZOZOマリンは風速7メートル。これはこの球場では強風とは言えません。僕は2ケタなら吹いているなと感じてました。上空で風が舞ったり、地上近くで風が吹いていたりと、いろんなケースがありますが、和田の打球は風の影響ではないと思います。でも、一般的には7メートルだと風速が気になる人もいるでしょうし、仮にソフトバンクの外野陣が気にするようになると、フライに対して過敏になるかもしれませんね。」

ロッテ対ソフトバンク 4回裏ロッテ1死満塁、二塁走者の和田はマーティンの左犠飛で三塁を陥れる。右はソフトバンク松田宣(撮影・小沢裕)
ロッテ対ソフトバンク 4回裏ロッテ1死満塁、二塁走者の和田はマーティンの左犠飛で三塁を陥れる。右はソフトバンク松田宣(撮影・小沢裕)
ロッテ対ソフトバンク 4回裏ロッテ1死満塁、同点となる左犠飛を放ったマーティン(手前)にエアタッチを向けるロッテナイン(撮影・横山健太)
ロッテ対ソフトバンク 4回裏ロッテ1死満塁、同点となる左犠飛を放ったマーティン(手前)にエアタッチを向けるロッテナイン(撮影・横山健太)
ロッテ対ソフトバンク 4回裏ロッテ2死一、三塁、三振に倒れ悔しげな表情を見せる安田(撮影・横山健太)
ロッテ対ソフトバンク 4回裏ロッテ2死一、三塁、三振に倒れ悔しげな表情を見せる安田(撮影・横山健太)

<5回>

【ソフトバンク】 1死から甲斐が安打で出塁も後続が続かず

【ロッテ】 先頭の井上が13号ソロで勝ち越し。2死から田村が安打、藤岡が四球。続く和田が空振り三振

ロッテ対ソフトバンク 5回裏ロッテ無死、中越え本塁打を放つ井上(撮影・横山健太)
ロッテ対ソフトバンク 5回裏ロッテ無死、中越え本塁打を放つ井上(撮影・横山健太)
ロッテ対ソフトバンク 5回裏ロッテ無死、中越え本塁打を放ちごっちゃしポーズをする井上(撮影・横山健太)
ロッテ対ソフトバンク 5回裏ロッテ無死、中越え本塁打を放ちごっちゃしポーズをする井上(撮影・横山健太)

<6回>

【ソフトバンク】 先頭の柳田が16号ソロで同点。2死からデスパイネが四球。川島は三ゴロ

【ロッテ】 ソフトバンク2番手は高橋礼。2死から安田が四球、井上が死球。角中が中前適時打で勝ち越し。続く菅野が四球で繋ぎ満塁。田村は空振り三振


【里崎智也氏の評論】

「スイングからは、グラシアルはインコースは見えているが、アウトコースは見えているのかな、という感想ですね。デスパイネも同じで、まだアウトコースのボールを引っ張り込めるスイングじゃないのかな、という感じですね。まだ強く振ってるだけですね。ロッテバッテリーからすれば、インコースでファウルを打たせて、外で勝負していきたいところですね。その中で、外角を狙ったボールが逆球となって中に入るケースには気をつけないと。スイングが強いだけに1発の危険性が出てきますね。」

ロッテ対ソフトバンク 6回表ソフトバンク無死、中越え本塁打を放つ柳田(撮影・横山健太)
ロッテ対ソフトバンク 6回表ソフトバンク無死、中越え本塁打を放つ柳田(撮影・横山健太)
ロッテ対ソフトバンク 6回表ソフトバンク無死、和田は柳田の中越え本塁打に手を伸ばすが届かず(撮影・横山健太)
ロッテ対ソフトバンク 6回表ソフトバンク無死、和田は柳田の中越え本塁打に手を伸ばすが届かず(撮影・横山健太)
ロッテ対ソフトバンク 6回表ソフトバンク無死、柳田(中央)は中越えに同点ソロ本塁打を放ちベンチのナインの祝福を受ける(撮影・小沢裕)
ロッテ対ソフトバンク 6回表ソフトバンク無死、柳田(中央)は中越えに同点ソロ本塁打を放ちベンチのナインの祝福を受ける(撮影・小沢裕)

<7回>

【ソフトバンク】 3者凡退

【ロッテ】 1死から和田が死球、中村奨が安打で一、三塁。ソフトバンク3番手は川原。1死一、三塁からマーティンが中犠飛。ソフトバンク4番手は奥村。2死満塁から角中が死球で押し出し。続く菅野は空振り三振


<8回>

【ソフトバンク】 ロッテ2番手は東妻。先頭の中村晃が四球で出塁も後続続かず

【ロッテ】 ソフトバンク5番手は加治屋。1死から藤岡が安打、和田が犠打で2死二塁。中村奨が中前適時打で追加点

ロッテ対ソフトバンク 8回表を無失点に抑え笑顔を見せるロッテ東妻(右)。左は田村(撮影・横山健太)
ロッテ対ソフトバンク 8回表を無失点に抑え笑顔を見せるロッテ東妻(右)。左は田村(撮影・横山健太)
ロッテ対ソフトバンク 8回裏ロッテ2死二塁、中前適時打を放つ中村奨(撮影・横山健太)
ロッテ対ソフトバンク 8回裏ロッテ2死二塁、中前適時打を放つ中村奨(撮影・横山健太)

<9回>

【ソフトバンク】 ロッテ3番手は小野。1死から明石が内野安打。松田宣、上林が凡打で試合終了

【里崎智也氏の評論】

「ソフトバンクからすれば、ミスが目立つロッテ戦となりました。この状況を抜け出すためには、ソフトバンクの投手陣は「打てるもんなら打ってみろ」という気持ちで、ストライク先行での勝負する状況をつくることが大事になります。強い時のソフトバンクは、ストライクゾーンで勝負できるピッチャーが多いと記憶しています。また、そういう勝負の中でのロッテとの熱戦を見せてもらいたいですね。」


スタメン

【ソフトバンク】

1(一)中村晃

2(中)柳田

3(左)グラシアル

4(右)栗原

5(指)デスパイネ

6(二)川島

7(三)松田宣

8(捕)甲斐

9(遊)川瀬

先発投手=東浜

【ロッテ】

1(中)和田

2(二)中村奨

3(右)マーティン

4(三)安田

5(一)井上

6(指)角中

7(左)菅野

8(捕)田村

9(遊)藤岡

先発投手=石川