阪神斎藤友貴哉投手(25)がプロ初先発で5回4安打無失点、9奪三振の好投を見せた。

初回から持ち味である150キロ超の直球を投げ込み、エンジン全開で腕を振った。安打と四球で無死一、二塁のピンチも3番根尾を中飛。続く石川昂、藤井は直球で連続三振を奪い、無失点で立ち上がった。2回も3本の安打で1死満塁とされるが、1番渡辺を151キロ直球で詰まらせて併殺に打ち取った。

3回以降は制球も安定し、スライダーなど変化球もさえて中日打線を翻弄(ほんろう)。打者19人に対して9つの三振を奪い、自己最長の5回を83球で投げ、初先発のマウンドを降りた。

社会人出身の2年目右腕は昨季、同リーグで33試合に救援登板。今季は試合前まで同リーグで10試合に救援も防御率6・28と打ち込まれていた。前回登板の16日天理大とのプロアマ交流戦(鳴尾浜)では、自己最長の3回を投げて無安打無失点。平田2軍監督が「何かキッカケをつかませようと思って」と期待を込めた登板で結果を残し、今回のプロ初先発に至った。

昨季の1軍登板は1試合のみ。期待の右腕が「先発」という新境地で、飛躍のキッカケをつかむ。