阪神高橋遥人投手は今季初の中5日先発で粘投したが、6回9安打3失点(自責1)で2敗目を喫した。「今日の試合の先発を任せていただいた中で、リズムが悪くなってしまい、攻撃にいい流れを持ってくることができませんでした」。

初回から直球で押し込み抜群の立ち上がり。味方の失策から失点したが、集中力は切らさなかった。0-3の6回には大城から連打を浴び無死一、二塁のピンチも、後続3人を打ち取り小さくガッツポーズ。完全に傾きそうな流れを必死につなぎ留めた。

「ジャイアンツを倒さなければ上にはいけない」と必勝を期したマウンド。巨人戦防御率0・64、被打率1割6厘の抜群の相性を買われたが、打線の援護にも恵まれなかった。「粘らなければいけない展開の中で、追加点を与えてしまったことも悔しいです」。そう反省の言葉を並べたが、1イニングの複数得点は許さず。巨人戦の防御率は0・90と踏ん張った。矢野監督は「状態は良くなかったかなというところですけど、ヒット打たれながら、遥人はしっかり投げてくれたかなと思います」と左腕を責めなかった。次戦は間隔を空けて、再び15日からの巨人戦(東京ドーム)に向かう見込みだ。【磯綾乃】