阪神大山悠輔内野手が、横浜の夜空に2打席連続アーチをかけた。初回、近本と糸原の連打から好機をつくり1死満塁。大山がDeNA先発坂本の外直球を捉えた。打球は風に乗って、夕暮れのライトスタンドへ一直線。「チャンスの場面でしたし、相手より先に点を取っておきたかったので、打つことができて良かったです」。今季16号は、プロ4年目で初の満塁本塁打となった。

3回2死一塁の第2打席、今度は真ん中に入ったスライダーを振り抜いた。「追加点が欲しかったので、打つことができて良かったです」。バックスクリーンへ飛び込む17号2ランは、昨年4月18日ヤクルト戦(神宮)以来の2打席連発だった。

4日巨人戦(甲子園)で自己最多に並ぶ14号を放ってから、ここまで4戦で4発。前夜の7日巨人戦(甲子園)では、1点差の9回1死一塁で二ゴロ併殺打に倒れるなど4打数無安打に終わっていたが、その悔しさを豪快なアーチで晴らした。

試合は6回に先発ガルシアが連続四球から突如崩れ、この回一挙7失点。それでも序盤の大量リードのおかげで、逆転は許さなかった。【磯綾乃】