中日の平田良介外野手(32)が通算1000安打を達成した。巨人田口から3回、左中間フェンス直撃の二塁打を放った。1日広島戦で王手をかけてからこの試合の第1打席まで15打席無安打で、二塁ベース上で花束を受け取るとホッとしたような笑みを浮かべた。

「打った瞬間、抜けると思いました。すごくうれしいです」と試合後は節目の安打を素直に喜んだ。だが、ここまでの道のりは長かった。通算983安打で迎えた15年目のシーズンは開幕から打撃不振。右肘痛の影響もあり7月20日に出場選手登録抹消。8月23日に再登録されて以降も打率1割台が続いた。

「上半身と下半身の連動がうまくいっていない。自分のスイングしている場所が合致していない。修正ポイントはまだ見つかっていない」と今もまだ手探りが続く。長期に及んだ2軍調整の際は炎天下で若手に交じって特打を敢行。この日の試合前も早出でバットを振った。

「最後の打席はうまく連動したので復調の兆しは見えるのかな」。7回2死一、二塁で1点差に食い下がる1001本目の中前適時打が再び長い道のりとなるリスタートになる。【安藤宏樹】