DeNAオースティンが鮮烈復帰弾で返り咲いた。1点リードの1回2死一、二塁で迎えた復帰初打席。中日松葉の真ん中低めの141キロツーシームを左中間席へ軽々と放り込んだ。「久しぶりのゲーム。とにかくチームに貢献しようと。強くスイングすることを心掛けていた」と、持ち前のパワーをアピールした。

度重なるケガに泣かされてきた。7月に右手人さし指の腫れで登録抹消。8月5日に首の腫れと脳振とうで再離脱。1軍復帰したこの日は球場到着後にラミレス監督と2人だけで話し「野球だけでなく、日本の文化、環境になじむことがプレーにつながる」と助言を受けた。当初のプランだった代打起用からスタメンに切り替えた指揮官は「オースティンが帰ってきたということは希望につながる」と絶賛。5回2死満塁からは押し出し四球を選び、いきなり4打点の「オースティンパワー」が逆襲の号砲を鳴らした。