日本ハムは13日、飯山裕志内野守備コーチ(41)の新型コロナウイルス陽性判定を受け、仙台遠征に参加している選手、首脳陣、チームスタッフ68人がPCR検査を受検し、全員の陰性および濃厚接触者なしが確認されたと発表した。

13日楽天戦も予定通り、午後1時から開催される予定。また、11日楽天戦に先発した吉田輝星投手(19)を含む2軍の選手、関係者らは14日に千葉県内で定例のPCR検査を受ける。

試合前に球場で報道陣に対応した吉村浩ゼネラルマネジャー(GM)は「保健所により濃厚接触者がいなかったということで、NPB、楽天球団さんの理解を得た上で試合を開催することになりました」と説明。12日夜に仙台遠征中の関係者全員の検査を行い、13日午前10時ころに結果が出たという。結果待ちのため、通常より30分ほど遅れて球場入りした。

飯山コーチに症状はなく、体調に異常も見られないが、今後は保健所の指示のもと10日程度、仙台市内の医療機関、または宿泊施設で隔離の上、経過観察する。チーム復帰の時期は未定。

同コーチは11日に千葉から楽天3連戦のため仙台へ移動後「家族が発熱を訴えている」と、球団に申告。同日の楽天16回戦(楽天生命パーク)のベンチ入りを見合わせ、PCR検査を受診した。家族は陰性で、感染経路は分かっていない。

川村球団社長兼オーナー代行は球団を通じて、コメント発表した。「ファンの皆様、対戦相手の楽天イーグルス様に大変ご心配をおかけしましたが、昨日のPCR検査を受けた全員の陰性と保健所から濃厚接触者なしの確認がとれ、本日の試合も開催できることとなりました。終息の兆しが見えない新型コロナウイルスの感染力、猛威により、どれだけ注意を払っていてもいつ誰が罹患(りかん)するかわからない状況下に置かれていることを、今回改めて痛切に感じております。飯山コーチの1日も早い回復を願いつつ、感染予防・拡大防止に向けて引き続きファイターズとしてあらゆる対策を講じていく所存です」。