阪神先発の藤浪晋太郎投手(26)は4回途中5失点で降板した。プレーボール直後の1回から痛恨被弾した。1死一、二塁で鈴木誠に真ん中速球をとらえられ、左翼に先制3ランを浴びた。2、3回は持ち直したが、2点リードに転じた4回は連打と四球で満塁のピンチを背負うと、矢野監督も非情の継投へ。2番手馬場が大盛に右翼線に同点適時二塁打を許し、藤浪に5失点がついた。

「初回につまずいてしまい、その後はなんとか粘りたいと思い投げていましたが、野手の方が逆転してくれたなかで早い回で降板してしまい申し訳ないです」

甲子園では17年4月27日DeNA戦以来、約3年5カ月ぶりの白星はお預けになった。前回登板の5日巨人戦は5回途中まで投げて球団ワーストの11失点を喫した。今季は7試合で1勝5敗、防御率5・27と精彩を欠いている。矢野監督は前回登板後、先発チャンスについて「もう1回は」と言及しており、正念場に立たされている。