バスケットボールBリーグB2の群馬クレインサンダーズに今季千葉ジェッツから期限付き移籍したマイケル・パーカー(38)が15日、神宮球場で行われたプロ野球ヤクルト対DeNA16回戦で始球式を行った。

野球経験者だというパーカーは群馬のユニホーム姿でさっそうと登場。2メートルの長身から剛速球、とはいかなかったが、DeNAの1番梶谷に対し、ノーバウンド投球。投げ終わったパーカーは、苦笑いでマウンドを降りた。その後、ヤクルトのマスコットのつば九郎に肩をたたかれながら、ボールを受け取り、観客に一礼した。「バスケットとは違う環境で、遠くから観客が見ていて緊張したが、ストライクが取れてうれしかった」と投球を振り返った。

パーカーは08年に当時bjリーグの福岡に入団。その後、国内のチームで活躍し、15年には日本国籍も取得。今年7月に群馬に移籍した。今回の始球式はヤクルトのトップスポンサーである株式会社オープンハウスがオーナー会社を務める群馬クレインサンダーズとの「コラボデー」として実現した。

群馬は18-19シーズンにファイナルに進出したが、あと1歩のところでB1昇格を逃した。昨季は新型コロナの影響で3月に打ち切りとなったが、後半9連勝するなど、上り調子でシーズンを終えた。今季はパーカーだけでなく、B1から多くの選手を補強し、B2優勝&B1昇格を狙う。

開幕は10月3日茨城戦。パーカーは「調子は少しずつ上がってきている。練習にハードに取り組めている。ブースターの応援に恥じないよう頑張って、優勝に向かってプレーしていきたい」と意気込んだ。【松熊洋介】