ヤクルトは今季3度目の完封勝利で、約1カ月ぶりの連勝を飾った。

高津臣吾監督は「勢いに乗りたいというか。まだまだできないこともたくさんありますけど、勝つことがすごく大きい。これでまた明日、みんなが元気よくグラウンドに立って、今日も頑張ろうという気分になってくれるんじゃないかなという気がする」と喜んだ。

先発高梨は5回を無失点に抑えて降板。4四球を出しながら粘りの投球で、3勝目を挙げた。6回以降は近藤、中沢のベテラン陣に加えてマクガフ、長谷川が無失点リレーで完封勝利を引き寄せた。

投手陣の粘りに応えるように、打線もつながった。2試合連続で1番に入った浜田がプロ初本塁打を含む2安打3打点と結果を出した。指揮官も「浜田は去年から(2軍で)ずっと見ていて、いずれ大きいのが打てる打者としてなんとか、という感じで見ていた。これで、また今後に頑張ってほしい」と将来の右の大砲候補を称賛した。

15日までは、今季初の6連敗を喫した。順位も最下位。その中でも、高津監督は「全然勝てなくても、1つ勝つことで勝ちだしたりする。必ずいい流れ、力がこちらにわいてくる、注いでくると信じている」と話し、試行錯誤していた。

連敗が止まり、約1カ月ぶりにカードを勝ち越した。流れが変わるきっかけを、つかみつつある。「いい方向に変わったかどうかはまだ分からないですけど、1つ勝つことの難しさをみんながかみしめて、1つ勝ったときの喜びをみんなで分かち合って。昨日今日に関しては、すごくいいゲームができたかなと思う」と振り返った。