巨人菅野智之投手が、偉大な節目に到達した。

7回120球を投げて4安打4奪三振で3失点。プロ入り通算100勝とともに、プロ野球史上初の開幕戦からの13連勝を達成した。お立ち台に上がり「素直にうれしい気持ちと感謝の気持ちでいっぱいです。(史上初の開幕戦からの13連勝は)先人たちが築き上げてきた記録はなかなか抜けないものと思っていましたが、まだまだ伸ばしていきたいと思います。(通算100勝は)1年目の時に内海さん(現西武)が100勝を達成されて、『自分は何勝出来るんだろう』と思ったことを鮮明に覚えています。まさか自分が100勝出来るとは思わなかった」と振り返った。

中盤は制球に苦しむシーンもあったが、勝ち切る強さがある。1点リードの3回に犠飛で追い付かれ、丸の3ランで突き放した直後の4回は、元同僚のロペスに2ランを許した。5回までに3失点。それでも表情は冷静。マウンドで一喜一憂することはない。1球入魂で打者を迎え撃ち、堂々とした背中を仲間に示した。

6月26日ヤクルト戦(神宮)では、6回途中5失点。大量失点しながら、チームメートの援護もあり、負け投手は免れた。この日も失点しても、心強い打線がバックアップしてくれた。丸の3ランに続き、5回には代打のウィーラーが10号2ラン。1発で、エースに流れを運んでくれた。

「中継ぎ陣が頑張ってくれているので、1イニングでも長く投げられるように頑張ります」と臨んだ一戦。支えてくれる仲間のために腕を振り、プロ野球界に新たな歴史を刻んだ。