TDK(秋田・にかほ市)が1-0で日本製紙石巻(宮城・石巻市)に勝利し、7大会ぶり15度目の本大会出場に王手をかけた。最速150キロ超の右腕コンビが活躍。大卒ルーキー鈴木大貴(23=流通経大)が7回2/3を2安打無失点に抑え社会人公式戦デビューを飾り、エース小木田敦也(角館)も1回1/3を無安打に抑え、この日22歳の誕生日を完封リレーで締めた。

福島東高出身の鈴木大が、両親と兄が見守る地元福島開催の大会で躍動した。立ち上がり、いきなり147キロの速球で三振を奪うと、要所で140キロ台後半を連発し安打わずか2本に。2死球は与えたが四球はゼロと安定した投球を見せた鈴木大は「緊張しましたが、頭から思い切りいっていけるところまでいくつもりでした」と振り返った。

高校では2年秋からエースも、最速は130キロ台前半だった。149キロまで高めた大学では抑え専門だった。身長182センチ、体重90キロの恵まれた体格。今季ドラフト候補に挙がっている小木田より1歳年上だが、「刺激を受けてます。全国にいったことがないのでスカウトも知らないと思う。まず全国でアピールしたい」と、晴れ舞台を目指す。【佐々木雄高】