立命大は1敗対決に惜敗したが、頼もしいルーキーがデビューした。6回から2番手で登板した藤本竜輝投手(1年=社)は2回をソロだけの1安打1失点。高校時代の自己最速を2キロ上回る151キロを出した。

「楽しんで投げることだけ考えた。(150超は)ひとつの目標だったのでよかった」。高校時代からプロ注目だったが「高卒でプロに行っても活躍できない。大学で鍛えてドラフト1位で入れるようになりたい」と進学。大学ですぐにアピールしようとしたが右肘を痛め、半年ほど投げられなかった。「チューブで肘を鍛えました」と地道にトレーニングを重ね、この日のデビューに備えた。

今秋ドラフト1位候補の近大・佐藤輝明内野手(4年=仁川学院)には、直球で追い込み、最後はカーブで空振り三振を奪った。「最初の空振りでブーンと感じたことのない音を感じた。怖かったです。三振を奪えてうれしい」と、リーグ屈指の好打者を抑えたことも自信になったようだ。