セ・パ両リーグが制定する「スカパー! サヨナラ賞」の9月度受賞選手が14日、発表された。セ・リーグは巨人吉川尚輝内野手(25)が初受賞となった。

吉川尚は9月22日の広島戦の9回、2死三塁で右前適時打を放ち、自身初のサヨナラ打とした。「この賞をいただいて素直にうれしく思います。こういう無観客の試合から始まって、いまは沢山(たくさん)のファンの方が足を運んでくださる中で、試合ができるのは僕たちも力になりますし、引き続き頑張っていきたいと思います」とコメントした。

球団新記録となる開幕投手からの12連勝を狙った菅野が先発。菅野は8回3失点で1点のリードを守って降板したが、9回にデラロサが同点に追い付かれ、勝ちが消えていた。吉川尚は「拍手の音はいつも以上に大きかったですし、周りを見た時も人の数も多くて、なかなかこういう時期、コロナで足を運べなかった人もたくさんいて、それでも足を運んでもらった中でサヨナラヒットを打てたことがうれしかったです」と喜んだ。

昨季は腰痛に苦しみ11試合の出場にとどまったが、今季ここまで89試合に出場。現在は1番に定着し打率2割8分3厘をマークしている。「去年はチームに貢献できなかったですし、今年は開幕からやってやるぞという気持ちで臨んでいました。今マジックも点灯して、リーグ優勝目指して、1日1日全員で戦うことを意識してやっています。1番を打たせてもらっているので、出塁して、得点につながるようにしたいですし、守備でチームに貢献できるようにしたいです」と力を込めた。