西武の左腕・高橋朋己投手(31)が、現役引退することを決断した。20日、会見を行い「本当に野球選手として仕事をしていなかったので、それだけは悔いが残りますけど、楽しかったです」。引退試合として開催される10月30日イースタン・リーグ巨人戦(カーミニークフィールド)にラスト登板する。

高橋朋は12年ドラフト4位で入団。1年目の13年は左肩のリハビリで始まったが、8月15日ソフトバンク戦でプロデビューし、中継ぎとして登板した。2年目の途中から抑えに抜てきされ29セーブ。シーズン後の日米野球の日本代表に選出され2試合に登板した。

翌15年には球宴出場。シーズンでも22セーブ14ホールドで、2年連続60登板をマークしたが、同年9月23日オリックス戦で打球処理をした際に右足腓骨(ひこつ)骨折。16年にはトミー・ジョン手術、18年に左肩痛と、けがとの闘いが続いた。19年から育成契約を結び、復活を期していた。球団側も背番号43番をあけて待っていたが、ここ2年は1軍登板がなく、ユニホームを脱ぐ決断に至った。

◆高橋朋己(たかはし・ともみ)1988年(昭63)11月16日、静岡県三島市生まれ。加藤学園、岐阜聖徳学園大をへて、西濃運輸から12年ドラフト4位で西武に入団。13年10月8日のロッテ戦でプロ初勝利。14年には29セーブ、15年には22セーブを挙げるも、度重なる故障により19年から育成契約に。プロ通算160試合で6勝5敗52セーブ、防御率は2・74。今季推定年俸は1000万円。174センチ、90キロ。左投げ左打ち。