来季の戦力構想から外れていることが判明した阪神福留孝介外野手(43)が一夜明けの21日、気迫あふれるスイングで衰えない闘志を示した。ウエスタン・リーグのオリックス戦(オセアンBS)に5番DHで出場。4打席無安打に終わったがフルスイング健在を披露した。現役続行に強い意欲を示しているとみられ、今後は他球団移籍の道を模索する可能性が高い。現役最年長が若手の手本として全力プレーを続けつつ、44歳シーズンへの道を進む。

<44歳シーズンでの移籍>

▼野村克也は77年に南海監督(兼任)を解任され、78年にロッテに移籍。同年オフ、山内一弘新監督が就任して、戦力外となったが「生涯一捕手」として「現役でやりたい」と他球団でのプレーを模索した。44歳シーズンで79年西武に移籍し、45歳シーズンまで2年間で126試合に出場して引退。実働24年、歴代2位の通算3017試合に出場した。

▼落合博満は96年オフ、巨人を戦力外になった。巨人が西武からFA宣言した清原和博を獲得する方針を固め、一塁が重なった。落合は「(野球を)やめるつもりはない」と3年間在籍した巨人を自由契約となり、44歳シーズンの97年に日本ハムに移籍。2年間で172試合に出場し、45歳で引退。実働20年、歴代23位の通算2236試合に出場した。

▼山崎武司は7年間所属した楽天を11年オフに戦力外になり、コーチ就任を打診された。だが「即、丁重にお断りした」と固辞して自由契約となり、44歳シーズンでプロ入り時の古巣中日に復帰。4番も務めるなど13年まで2年間で141試合に出場し、45歳で引退した。実働25年、歴代21位の通算2249試合に出場した。