今季限りで現役を引退するヤクルト五十嵐亮太投手(41)が、2番手として登板した。引退発表後、初めてのマウンド。25日には1軍の中日戦(神宮)で引退試合が行われる。

3-2と逆転した直後の7回、背番号53が登場した。いつも通り、半袖のユニホーム。ベンチから出てきた池山2軍監督から直接ボールを受け取り、登場曲が流れる演出の中でマウンドに上がった。

今季イースタン・リーグでは23試合目の登板。先頭の巨人モタを直球で捕飛に抑えた。マウンドで小野寺コーチと相談後、プレーを続行。2人目の戸根も、144キロの直球で左飛。3人目加藤脩をカウント1-2から変化球で空振り三振に仕留め、無失点で降板した。

ベンチ前でチームメートに出迎えられ、ハイタッチを交わした。その後は近藤、中沢、風張の継投で勝利した。

試合後には、セレモニーが行われた。両チームのスタッフ、選手が並ぶ前で、五十嵐はルーキー奥川から花束を贈呈され、笑顔で受け取り握手。「23年間、本当にお疲れさまでした」のアナウンスとファンからの大きな拍手を受け、帽子をとってあいさつした。さらにチームメートから胴上げされ、3回宙に舞った。ベンチ前では監督、スタッフらと握手を交わし、終始笑顔を見せていた。