今季限りで現役を引退する巨人岩隈久志投手(39)が23日、東京ドームで記者会見を行った。

99年ドラフト5位で近鉄に入団し、05年からは楽天に移籍。12年からは大リーグのマリナーズで通算63勝を挙げ、19年から巨人に入団し、8年ぶりに日本球界に復帰したが、右肩痛の影響で2年間1軍登板はなかった。

09年のWBCでは世界一に貢献するなど、日米通算170勝をマークした平成を代表する右腕は「今シーズンをもって、現役を引退し、ユニホームを脱ぐ決意をしました。原監督に呼んでいただいて、このユニホームでもうひと花咲かせようと戦ってきましたが、残念ながら、1軍での登板を果たせませんでしたが、この2年間では素晴らしいチームメートと出会い、コミュニケーションを取りながら、最後の最後まで挑戦をさせていただいたことに心から感謝しています。そして、この21年間たくさんの方々に応援していただいて、たくさんの勇気をもらい、闘ってくることができたことにも感謝しています。本当にありがとうございました」とあいさつした。

◆岩隈久志(いわくま・ひさし)1981年(昭56)4月12日、東京都生まれ。堀越から99年ドラフト5位で近鉄入団。04年最多勝、最高勝率、ベストナイン。同年オフに分配ドラフトでオリックス移籍直後、金銭トレードで楽天移籍。08年は21勝を挙げて投手3冠に加え、MVP、沢村賞。10年オフに入札制度で大リーグ移籍を目指すも、交渉決裂で残留。11年オフにFAでマリナーズ移籍。15年に無安打無得点。18年はメジャーで登板機会がなく、同年オフに巨人移籍。今季推定年俸2000万円。190センチ、95キロ。右投げ右打ち。