阪神西勇輝投手が拙守に泣き、今季の巨人戦初黒星を喫した。2回1死から丸に先制ソロ本塁打を浴びた後、マルテがまさかの3失策でさらに2点を失った。5回には先頭の吉川尚に中前打を浴び、二盗阻止を狙った梅野の悪送球で無死三塁。またもマルテの失策で松原を出塁させ、ピンチが広がった。2本の適時打を許し、この回2点を失った。

自身3連勝中だったが、今季最短の5回7安打5失点(自責2)で降板し、5敗目。矢野監督は「集中しにくいというか、あんだけ足を引っ張られると苦しいところやったと思うけど、なんとかね。自分を奮い立たせて投げてくれた」と心境を思いやった。5回104球を擁する苦しい投球になりながらも、マウンドから野手陣に声を掛けて必死に鼓舞。「代わってからもベンチでさ、みんなを元気づけてやってくれるっていうのは…、それは野手が感じ取ってほしいよね、本当に」と指揮官は続けた。

今季巨人相手に3勝0敗だったが、悔しい敗戦となった。それでも防御率2・10と安定感は変わらない。次戦で移籍1年目の昨季を超える11勝目をつかむ。【磯綾乃】