ソフトバンクが逆転負けを喫し、連勝は12でストップ。3年ぶりリーグVへ足踏みとなった。

2位ロッテが敗れ優勝マジックは3に減ったが、優勝は27日ロッテ戦以降に持ち越された。モイネロ、岩崎の勝ちパターンで試合をひっくり返され、工藤公康監督(57)は「すみません。申し訳ない…」と悔しそうに声を絞り出した。

1点リードの8回だった。工藤監督は「次の戦略的にも考えて、100球いく前くらいでと考えていた」と、7回まで89球で1安打無失点と好投していた東浜から救援陣につないだ。2番手モイネロが3四球で1死満塁のピンチ。18日楽天戦から登板がなかったセットアッパーの乱調に、工藤監督は「モイネロがあまり投げていなかったというのもありますし、栗山君が(東浜に)一番タイミングが合っていた。考えすぎでした」。スイッチした3番手岩崎がその直後、西武中村に満塁弾を浴びた。指揮官は「厳しい場面でいかせてしまった。打たれたピッチャーというよりはぼくですね」と、敗戦の責任を背負った。

2位ロッテと勝率1厘差でぶつかった10日から勝ち続けていた。21日にマジック8が点灯し、そこから2日で4減らした。息つく間もない勢いで優勝が近づいてきていたが、思わぬ形で小休止となった。工藤監督は「自分たちの戦う試合の中でということはずっと言っている。今日のことは切り替えて、また明日」。目の前まで来ているゴールまで、もう1度進み出す。【山本大地】