阪神秋山拓巳投手(29)が、2年ぶりの巨人戦勝利を挙げた。今季9勝目を目指したマウンド。持ち味の制球力を十分に発揮した。3回まで打者9人を相手に完全投球。4回2死から3番坂本に初安打となる二塁打を許したが、崩れることなく後続を断った。

9回2死一塁まで、2年ぶりの完封ペース。しかし、5番丸に2ランを浴びて、完封は逃した。それでも続く6番若林を一直に打ち取り、6安打無四球2失点で今季2度目の完投勝利。 「キャッチャー(の坂本)もテンポ良くリードしてくれてたので、いいリズムで最後まで投げることができました」

18年5月8日(東京ドーム)以来となる巨人戦勝利で、3年ぶりの2桁勝利にも王手をかけた。

直球の球速は140キロ後半と決して早くはない。それでも坂本、岡本ら強力打線相手にどんどん真っすぐを投げ込んだ。「スピードは出ないんですけど、ストレートピッチャーだと思っているので。ストレート軸のピッチャーになれるようにこれからも務めていきたいと思います」。今季の東京ドーム最終戦を白星で締め、1年間応援を届けてくれたファンに「ちょっと東京ドームの対戦成績は悪かった(3勝9敗)ですけど、最後こうしていい姿を見せれたので。来年以降も熱い応援をよろしくお願いします」と、感謝のメッセージを送った。