阪神秋山拓巳投手(29)が今季2度目の完投勝利で、2戦連続でチームのV逸を阻止した。
9回2死一塁で、5番丸に右中間へ2ランを浴びて完封は逃したが、7月28日ヤクルト戦(神宮)以来3カ月ぶりの完投。今季9勝目とし、3年ぶりの2桁勝利に大手をかけた。矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
-秋山が好投
本当に秋山らしく丁寧に。ベース上での強さもあったすばらしい投球でした。
-坂本とのバッテリー
アキ(秋山)の持ち味を誠志郎(坂本)がしっかり引き出したかなっていうのが、この完投につながったと思います。
-打線も追加点
(5回の)陽川の2ランは試合の流れの中で大きかった。すばらしいホームランでした。
-今季の東京ドームでの戦いを振り返って
ちょっといい思い出が少なかったですけど、本当にここでなかなか勝てなくて。でも最後なんとかね、多少ですけど2つ勝って東京ドーム終われたのはよかったと思います。
-次に向けて
ここまできたら1戦1戦その試合を全力で勝つのをしっかりチーム全体としてやっていきます。
-秋山が素晴らしい投球
いやいや、もうね。あそこまでいったら完封してほしかったけど。
-惜しかった
勝負いった結果やからさ。
-直球で押す場面も多かった
コントロールと切れというところと、誠志郎(坂本)の配球もあったと思う。そういうのがかみ合わないとこういうふうな抑え方ってできないと思うので。
-坂本はリードだけでなく2回に盗塁も
チームとして大事にしてるので。思い切って。ああやって得点につながったので、流れの中で相手に嫌な1点にはなったかなと。
-内角を使って的を絞らせなかったリードは
もともとそういうインサイドワークというのもアイツの特長。1個1個、アキと「こういう考えでいってるのかな?」「ああ、そうきたか」とね。俺もキャッチャーやから、何を投げるのかなというのは、リュウ(梅野)がかぶっていてもいつも思いながら見てるんやけど。「そういったか」という部分は、うまく引き出していたかなと思う。岡本に対しても、変化球がくるのかなというところで結構真っすぐ続けてたりしていたので。そういう誠志郎のリードというのは、もちろんあると思う。
-初回はつないで大山が先制打
あそこが1点で終わるというのが、うちとしては(課題)というところがあるけど。やっぱり攻撃は陽川のホームランが。先制できて、中盤で効果的だった。最後、もう1本打ったし。チームにとっても、陽川自身にとってもいい1日にやったなと思う。
-木浪が1軍復帰
竜平(小幡)がずっと出ていて。危機感まではいかないんかもしれないけど、1軍の試合で出たいという思いを持ってファームで調整していたと思う。ずっと言っている競争という部分でそうやっていい意味で緊張感、危機感というか、そういうのを今日は持ちながら臨んだと思う。本当に竜平と、もちろん他にもショートいるけど、そういう形でどんどん切磋琢磨(せっさたくま)していって、チーム力を上げていけたらな、と。
-東京ドーム今季最後のカードで勝ち越し
まあね。やられっぱなしという感じになってしまったんで。いろんな部分で課題も、ジャイアンツとの差というのも戦っていく上で、見たり、感じたりする部分が多かった。またそこは課題として、またチームとして成長していく部分というのは見えたかなと思います。