日本ハム野村佑希内野手(20)が、29日オリックス戦(札幌ドーム)で1軍再昇格する。即スタメン出場の可能性もある期待の2年目が、故障を乗り越えて表舞台に戻ってくる。

今季は初の開幕スタメンに抜てきされるなど、スター候補として注目を集めてきた。初安打や初本塁打など節目を重ね、三塁手の定位置確保へ猛アピールを続けていた。7月7日オリックス戦の守備で、右手小指を骨折。翌8日に骨片接合術を受け、全治3カ月と診断された。出場13試合は、全て三塁で先発。打率2割1分7厘、8打点、2本塁打をマークした。

今月3日、JFE東日本との練習試合に「4番三塁」で、いきなり守備に就いて実戦復帰した。3打数1安打で途中交代。復帰後はイースタン・リーグ12試合に出場。打率2割6分1厘ながら、状態を上げてきた。栗山監督は「出来る限りのことはやってみるよ、残りの試合で」と積極的な若手起用を示唆していた。この日はドラフト5位望月が、1軍初昇格。野村にも、来季につながる奮起が期待される。

野村は「ファンの前(有観客が解禁後)では、まだヒットも打ってないですし、親も呼べていないので。(1軍でのプレーを)見せられる機会があったら見せて、今年を終わりたい」と熱望していた。札幌ドームでの最終戦を含むオリックスとの本拠地4連戦で、復活した姿を見せる。また、31日同戦で現役最終登板予定の浦野博司投手(31)も合流する。