今季初勝利を目指した日本ハム吉田輝星投手(19)が、オリックス吉田正尚外野手(27)に痛恨の逆転弾を食らった。

5回無失点で勝利投手の権利を得て、1-0で迎えた6回だった。1死から連打で一、二塁のピンチとなり、吉田正に146キロ直球を右中間スタンドへ逆転14号3ランとされた。

リーグ首位打者を快走する吉田正には第2打席まで直球勝負で打ち取っていた。初回は見逃し三振、4回は中飛。3度目の勝負は1ボールからの2球目、外角低めを狙った真っすぐが内角への逆球となり、捉えられた。後続を断って三塁側ベンチへ戻った吉田輝は、悔しそうな表情でベンチに腰掛けた。

6回まで90球を投げ、5安打3失点、無四球で降板した。打線が6回に2点差を追いつき、勝ち負けは付かなかった。

吉田輝 立ち上がりは、いつもより集中して入ることができました。変化球でうまくカウントを取り、リズム良く投げることができたと思います。左のインコースと右のアウトコースへのカット気味の真っすぐも、うまく使うことができました。ホームランを打たれた場面は、一番やってはいけないことをしてしまい、悔しい気持ちです。味方打線が同点に追いついてくれたので、逆転を信じて応援したいです。

5回まで無失点に抑えるのは通算8試合目の登板で初めてと、2年目の成長は示した。